青山学院大学陸上競技部
夏季強化合宿密着
長野県・菅平高原。標高1,300メートル。
真夏でもひんやりと肌寒い朝5時。
青山学院大学陸上競技部の1日は、
ここから始まる。
22年目の夏。原晋監督のもと、
今年も“青学の夏”が動き出した。
CHAPTER 01
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「長距離は、
日々の積み重ねがすべて」「もう22年目の夏なんでね、この夏合宿の重要性は、選手も私も認識しています」と原晋監督。1年間の中でも、夏合宿は特別な時間。朝から晩まで、走ることにすべてを捧げる日々が続く。
黒田朝日選手は言う。「本当に陸上だけに集中できる環境での生活なので、全て陸上に繋がるように全員で意識しながらやれていると思います。」 -
早朝5時、
15kmを駆ける朝薄明の空の下、呼吸と足音だけが響く。20日間、ほぼ休みなし。走る距離も、時間も、意志も積み重なっていく。
塩出翔太選手は笑う。「故障者も少なく、例年以上にチームもまとまっていて、非常にいい合宿になっていると思っています。合宿なのできついのは仕方ないんですけど、疲労ある中でも練習を継続してできているので、秋以降楽しみなシーズンに入ってくると思っています。」 -
「苦しい中でも、楽しく」
それが青学のスタイル原監督は笑顔で語る。「長距離走というのは、修行僧的な意味合いが非常に強いんですけども、苦しい中でも楽しさを学生たちに植え付けさせるっていうのが本学のスタイルなんですよね。」
坂道ダッシュは、青学合宿の名物メニュー。傾斜を駆け上がるたびに、声を掛け合う。苦しさの中に、笑顔がある。
CHAPTER 02
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食もトレーニングの一環
走るだけでは強くなれない。“強い身体”は、“正しい食”から生まれる。昨年から、青学陸上部OBの栄養コーチがチームに加わった。今回の合宿にも帯同し、食事の面でサポートを続けている。メニューを彩るのは、村上農園が提供するブロッコリースーパースプラウト。「アスリートを食で応援したい」――そんな思いから始まった食のサポートだ。
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「トレーニング・栄養・休養」
それが強さのベース。原監督は語る。「しっかりトレーニングをしてしっかり栄養を摂ってしっかり休養を取る。それが全て。最高級の肉を1日食べたからといって強くなるわけじゃない。日々の積み重ね。当たり前のことを当たり前のように、正しいトレーニングと正しい栄養素がベースになければ成長はない。」
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ブロッコリースーパースプラウトの
栄養セミナー合宿の合間には、村上農園によるブロッコリースーパースプラウトについての栄養セミナーも開かれた。選手たちは真剣な表情で発芽野菜やその栄養価について学んでいた。
発芽野菜――それは、タネから芽を出したばかりの“野菜の赤ちゃん”。成長のエネルギーがぎゅっと詰まった、生命力の高い食材はわずか3日で育つ。
塩出選手はセミナーを受けて、こう語る。「実家が広島で、家庭でも食べていました。スプラウトは栄養価が高くて、ランナーに必要なものがたくさん詰まっていると感じました。」
CHAPTER 03
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1月2日、朝8時、
大手町スタート原監督は熱く語る。「我々が目標にしているのは箱根駅伝。1月2日、朝8時、大手町スタート。これは決まっているんですよね。そこに向けて逆算方式で積み上げていくメソッド。日々のことを当たり前のようにコツコツと積み上げていくことこそが、箱根駅伝11年で8度勝つチームに成長したと思っています。」
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強い味方
原監督「1日がんばればいいってものじゃないし、1日たくさん食事を取ればいいというものじゃない。そういったところでこの食材(ブロッコリースーパースプラウト)は非常に親和性がある。我々としては0.1%でも身体に良いものは取り入れたい。非常に強い味方を手に入れたと思います。」
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全ては、箱根のために
黒田選手は真っ直ぐな眼差しで語る。
「チームとしての最終目標は、箱根駅伝優勝。練習も、食事も、チーム一丸となってその瞬間を目指したい。」
