種を発芽させて食べるとカラダに良いことは数千年前から知られていた、いわば人類の知恵じゃ。ここではスプラウトが注目された背景をご説明しよう。

20世紀半ば、アメリカでは死亡原因に「ガン」が増え続けて社会問題となっておった。70年代以降になると、「治療」を中心としたガンとの闘いに加え「予防」という概念に注目が集まった。いわゆるケモプリベンション(意図的な食事等によって体内の防御システムを増強し、発ガンリスクを軽減させる試み)じゃな。90年には、「デザイナーフーズ・プログラム(野菜や果物によるガン予防計画)」という国家プロジェクトがスタートし、「ガンを食品で予防する」ことが広く研究されるようになったのじゃ。こうした中、1992年、アメリカ合衆国で有数の医科大学であるジョンズ・ホプキンス医科大学のガン予防医学の権威、ポール・タラレー教授(医学博士)が、20年以上にもわたる基礎研究を通じて発見した、ある野菜の成分について重要な発表を行ったのじゃ。ふぉふぉ…気になるじゃろう? それはズバリ、発ガン物質と活性酸素の両方に関係がある、非常に大切なものじゃ。この続きは2時限目で説明しようかの。今日の講義はここまで。